ゲンジボタル
体長12〜18mm。 体は黒色で前胸背は淡赤色。前胸背には通常正中部に中央で広がる暗色の縦筋(黒条)があります。 幼虫は清流に棲み,カワニナを食べて育ちます。春になると上陸し,土の中でさなぎになります。梅雨前に羽化し,飛びながら光る様は幻想的で見る人の心を奪います。 ホタルが光るのは雌雄の愛の語らいのためです。瀬戸町には,まだ何カ所かまとまって生息する所がありますが,街路灯などの強い光が増えるとせっかくのラブコールが相手に届かなくなり子孫が残せなくなります。 本州・四国・九州に分布し,広島県内には全域に生息します。 写真はいずれも2020/05/28志田原で採集,翌日自宅で撮影したもの。 |
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ヘイケボタル
体長7〜10mm。 清流に生息するゲンジボタルに比べると小さく,胸部背面中央にある黒い筋(黒条)が太いことで見分けることができます。 大きいホタルには源平合戦で勝った源氏を,小さい方には負けた平氏の名を付けたのでしょう。 幼虫は,ゲンジボタルが清流のカワニナしか食べないと言われるのに対して,ヘイケボタルは田んぼの中や水路にすむモノアラガイなども食べます。 分布は北海道から九州までのほぼ全国です。瀬戸町では高浦で見つけました。かつて,ほ場整備や水路の護岸工事がなされる前の水田には各所に生息していたと思われますが,畦や水路がコンクリートになり,さなぎになる場所が無くなったせいか,今ではすっかり少なくなってしまいました。 写真はいずれも2016/5/22高浦 |
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