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カ ワ ニ ナ     

タニシ科
殻高約30mmほどにまでなります。大きなものでは,殻頂が失われていることが多い多いです。
北海道から沖縄までの日本各地の河川や湖沼に普通に生息し,地域によっていろいろな型が生じているそうです。
瀬戸町では,川や水路に多く見られます。
タニシ同様,卵胎生で稚貝を生みます。
ゲンジボタルの餌として有名です。ゲンジボタルの幼虫は自分の体のサイズに合わせてさまざまな大きさの貝を食べていくため,カワニナが豊富に生息することが,重要になります。
ゲンジボタルというと,清流にすむというイメージがありますが,本種はむしろ餌となる有機物が多く,しかも殻を作るためのカルシウム分の多い,コンクリートで固められた市街地の用水路などに多くすむ傾向があります。ただ,コンクリート護岸ではゲンジボタルの幼虫がさなぎになる場所がありませんので,本種が多いからといってホタルも多いとは言えないわけです。

写真はいずれも2012/9/22高浦