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シリブカガシ   

ブナ科
高さ15m,直径50cm程になる常緑高木。

近畿以西の本州から沖縄まで分布し,広島県では,沿岸部と島嶼部に分布しています。主に谷から山腹に生育し,尾根筋にはあまり生えないようです。

瀬戸町では,瀬戸池より北の一番組と彦山周辺に多くあります。

葉は互生,長さ6〜14cm,幅3〜5cmの倒披針状長楕円形で厚い革質。ほとんど全縁ですが,上部にわずかに鋸歯があることもあります。

果実はドングリで,果実のそこが少しへこんでいるため,シリブカの名が着いたそうです。また,本種はカシの名がありますが,シイ属に属し,アラカシなどのコナラ属の果実と違って,果実は渋味が少なく,生でも食べられるそうです。

本種は,一番の特徴は,秋に花を咲かせることです。他のカシやシイの仲間はすべて春から初夏にかけて花をつけるので,秋にクリの木のような花を見つけたら,間違いなく本種です。

写真はいずれも2012/09/23一番組