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クマワラビ                                          

オシダ科
常緑性の中型のシダ。
葉柄は長さ25cm以下で,褐色〜赤褐色の鱗片を密につけます。

葉身は長さ30〜60cm,幅20〜30cmで,2回羽状複葉です。

よく似た種にオクマワラビがありますが,以下はそれとの違いを書きます。

羽片はオクマワラビに比べて数が少なく,20対まではならないようです。形は同じ披針形といってもやや幅広です。最下部の羽片は特に幅広く,短くなっています。
裂片の先は,オクマワラビに比べてやや尖った感じです。

胞子嚢群(ソーラス)は,葉身の先端部にしか着かず,その部分の羽片は他の羽片に比べ小さくなります。オクマワラビでは,葉身の半分くらいまで胞子嚢群が着いて,大きさは他の羽片と変わりません。ここが最も見分けやすい違いだと思います。

北海道の奥尻島と本州・四国・九州に分布し,山林地下や山麓,村落の道ばたなどに普通に生えます。





写真は,いずれも2013/03/10
瀬戸小学校裏の杉林