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イセリアカイガラムシ       


体長約8mm。
木の枝に何か白いものが付いていて,じっとしていたらカイガラムシの仲間の可能性が高いと思います。植物から汁を吸い生きているため,植物にとっては害虫です。

本種はオーストラリア原産で,柑橘類の害虫として大きな被害を出したことで知られますが,近年は天敵のベダリアテントウの導入で大きな被害は出なくなったそうです。しかし,駆逐できたとは言えず,今回は我が家の庭に植えたミヤギノハギの枝についていました。

ほとんどのカイガラムシは植物にしがみついて動くことはないのですが,本種は3段目の写真にあるようにちゃんとした脚が残っており,歩行が可能です。

白い縦筋がよく目立ちますが,この部分は成熟した雌個体で翼発達史,中に多数の卵が含んでいるそうです。


写真はいずれも2021/10/08高浦
    
ワタフキカイガラムシ科