アカエグリバ
前翅長22〜25mm。 上の写真だけを見て,すぐに「ガ」だと気づく人はほぼいないでしょう。切った庭木の枝を運んでいた時,バタバタと羽をふるわせていた虫が,動きを止めて枯れ葉の姿になったのです。驚きました。枝から振り落とすと,飛び落ちて下の写真のように「ガ」の姿になりました。 なんと見事な擬態でしょう。本当に枯れ葉そっくりです。エグリバとは,葉っぱがかじられてえぐれている様子から来ているそうですが,クッキリとした見事な葉脈だけでは飽きたらず,食痕までつけてみせるとは恐れ入ります。このような姿を見ると,生物の進化が偶然起こり,自然選択で定着していくという考えに疑問が沸いてしまいます。本当に不思議ですねえ。 幼虫はアオツヅラフジの葉を食べるそうです。 本州・四国・九州に分布しています。広島県では,ほぼ全域に生息していると思われます。 写真はいずれも2020/10/31高浦 |
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