落葉つる性半低木。 日本全国の山野の草原や林内,林縁などに生えています。 瀬戸町でも市街地を除けばどこにでも生えています。 葉は互生。長さ幅とも3〜12cmの円形〜楕円形。ふちは全縁,革質で表面には鈍い光沢があります。 枝に鉤(かぎ)状の大きい刺(とげ)があり,この刺と巻きひげを使って他物に巻き付きます。 雌雄異株で,4〜5月葉の展開と同時に花を咲かせます。直径3cmほどの,散形花序で一つ一つの花は黄色い花被片6枚でできています。 果実は液果。直径7〜9mmの球形で,10〜11月に赤く熟します。 葉を見るとすぐに思い浮かべるのが,「柏餅」ですね。西日本ではこの葉で団子を包むのが普通のようです。本物のカシワはブナ科で,広島県では,北部にしかありません。 私のふるさとの熊本県南部では,この植物をカカラと呼んでいて,この葉の上にまんじゅうを載せて蒸していました。「柏餅」はアカメガシワの葉で包んだ団子を蒸したものでした。また,ミョウガの葉で巻いた団子もあり,いい香りがしたのを覚えています。 写真は上2009/07/30, 中2009/04/12,下2010/10/17 いずれも彦山 |
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