この3種は,タケノコをとったり,竹細工の原料にしたりと,我々に有用なために古くから各地で栽培されています。栽培農家の人にはすぐに区別がつくのでしょうが,素人にはなかなかわかりにくいので,3種を並べて比較したいと思います。
モウソウチク | マダケ | ハチク | |
中国原産。250年ほど前,薩摩藩に中国から移入された。 現在では,北海道南部から九州まで広く栽培されています。 高さ25m,直径25cmに達することもあります。 |
日本原産で,本州,四国,九州,沖縄に分布しており,各地で広く栽培されています。 高さ24m,直径15cmに達することがあります。 |
中国原産説と日本原産説があり,はっきりしません。北海道中部以南から,沖縄まで栽培されています。 高さ20m,直径11cmまで達することがあります。 |
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黒いまだらがあり,褐色の毛が密生しています。 | 黒いまだらがあり,無毛です。 | 淡桃褐色で斑紋がありません。 | |
節 | |||
若い稈面は粉白色を帯びます。 枝の無い節は一輪状,枝がある節は二輪状になります。 |
一年目の稈は鮮やかな緑色をしています。 節はすべて二輪状 |
マダケより細く,ロウ質が多いので,白く見えます。 節は二輪状 |
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葉 | |||
葉身は6〜10cm,幅0.8〜1cm。肩毛は発達しません。 | 葉身は長さ10〜12cm,幅2〜2.5cmでほぼ,無毛。葉耳があり,肩毛が発達して放射状に界出します。 | 葉身は長さ9〜13cm,幅1.2〜1.7cm。葉耳は発達せず,肩毛はほぼ直立します。 | |
上2008/5/11 下2008/12/25 いずれも高浦 |
いずれも2012/6/23 一番組 |
いずれも2012/6/3 枠田 |