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イ チ ョ ウ  

イチョウ科
 高さ30m、幹の直径2.5mになる落葉高木。

中国原産で、お寺や神社で巨木を見ることがありますが、黄葉が美しいため、街路樹や公園樹としてもよく植えられています。

葉は、独特な扇のような形で誰が見ても間違えることがありません。

雌雄異株で、雌株には秋に直径2〜3cmほどの実がなります。この実が落ちて腐ると、とても臭いのですが、その中には銀杏(ぎんなん)と呼ばれるおいしい種子が入っています。

裸子植物というグループは、シダ植物から進化し、被子植物へいたる途中段階の古い形質を残した植物のグループです。

胚珠(はいしゅ)という種子になる部分がむき出しで、被子植物のように子房(果実の食べる部分になる)で覆われてはいません。花びらもありません。

シダ植物から進化した証拠に「精子を作る」という性質があります。シダ植物では精子を作るのは普通ですが、被子植物では精子を作りません。
裸子植物であるイチョウが精子を作っているということを発見したのは明治時代の日本人(平瀬作五郎)です。同じく裸子植物のソテツからも別の日本人が精子を発見しています。世界に誇るべき偉業です。

写真は上2010/11/27枠田
他はすべて2011/09/18毘治屋