タ ラ ノ キ
高さ2〜6mになる落葉低木。 北海道から九州までの丘陵や低い山地の崩壊した斜面や荒れ地などに生えます。広島県では全域に分布しており,瀬戸町でも市街地の川土手から彦山までどこにでも生えています。 なんといっても茎全体をおおう刺が特徴です。 葉は互生。枝先に集まってつきます。長さ50〜100cmの2回羽状複葉。羽片が5〜9個あり,各羽片には小葉が多数ついています。種小葉は長さ5〜12cmの卵形〜楕円形。先は鋭くとがり,ふちには不揃いな鋸歯があります。 花は8〜9月上旬,幹の先端に長さ30〜50cmの大きな複散形花序を出し淡緑色の小さな花を多数つけます。 果実は液果。直径3mmの球形で9〜10月に黒く熟します。 春先に出る新芽は天ぷらなどでおいしく食べられるため,町内にも愛好者が多いようで,私も毎年採りにいきますが,誰かに先を越されることが多くて悔しい思いをします。 採集する際は,すべての芽を摘んでしまうと木が枯れるので,先端の芽だけ摘んで,後は来年以降のために残しておくことが大事です。 写真は上2011/09/18一番組 中2008/11/02彦山 下2012/01/29猪之子 |
|