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カクレミノ    

ウコギ科
 高さ3〜8mになる常緑低木。

関東地方以南の本州,四国,九州の湿り気のある照葉樹林内に生えます。海岸近くに多いそうです。
広島県では島嶼部から沿岸部に分布しています。
瀬戸町内では志田原の川沿いに左の写真の木が生えています。また,山の中に右の写真のような幼木がありました。大きい木は見あたりませんから,鳥などが種を運んできたのが芽生えてきて,だんだん増えてきているのかもしれません。これから瀬戸の山が照葉樹林に変わっていく証でしょうか。

葉は互生。先に集まってつきます。長さ7〜12cm幅3〜8cm。若木の葉は下のように深く裂けますが,成木では菱形状広卵形または,広卵形で切れ込みはありません。上の木にはいろいろな形が混じっており,育っていく途中なのでしょう。ただ,いずれの形の葉にも顕著な3脈があります。

花期は7〜8月。枝先に球形の散形花序を出し,淡黄緑色の小さな花を15〜40個つけます。
果実は液果。長さ1cmの広楕円形で10〜11月に紫黒色に熟します。私が見つけた木はまだ若いと思われ,花も実もつけていませんでした。

写真はいずれも2012/01/29志田原