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アカメガシワ  

落葉高木。高さ15m、直径50cmに達します。
伐採跡地や崩壊地、林縁などの明るいところに生えます。P戸町内では市街地から彦山の上まで至る所の開けた場所に生えています。
名前の通り、新芽が赤いのが特徴です。カシワという名は、食べ物をのせる器として使ったところから来ているそうです。柏餅といえば、本来ブナ科のカシワ(柏)の葉に餅あるいは饅頭をのせて蒸したものですが、瀬戸内沿岸部ではカシワは生えないので、代わりにサルトリイバラ(カカラ)の葉を使うことが多いようで、本種が柏餅の葉に使われるとは聞いたことがありません。しかし、私の生まれ故郷(熊本県南部)では、サルトリイバラの饅頭の他に、アカメガシワの葉で餅を包んだ柏餅があります。
亡くなった人がお盆に家に帰った後、再びあの世に行くときに持って行くお弁当になるそうで、「保存食」だと年寄りは言います。葉の香り以外何の味付けもないので砂糖をつけて食べます。 おいしいと言えるほどのものではないため、ほとんど廃れてしましましたが、懐かしい味です。
雌雄別株で、中段の写真が雄花、下段が雌花の後の果実です。
花期6〜7月
写真は上2008/05/05
中2008/06/14
下2008/08/31いずれも彦山 
トウダイグサ科