イタビカズラ
常緑つる性木本。 福島,新潟以南の本州,四国,九州に分布します。 広島県では主に島嶼部,沿岸部,まれに吉備高原面に分布します。 瀬戸町では数カ所で,岩にへばりつくように生えているのを確認しています。 葉は互生。長さ6〜13cm幅2〜4cmの長楕円状披針形。 花は雌雄異株で,6〜7月葉脇または花痕の腋に花のう(イチジクの仲間では,黒く熟れる実の中にたくさんの花があるので,あの実を花のうと呼びます。果実ではありません。)が1〜2個ずつきます。花のうは直径1cmほどの球形で,9〜11月にイヌビワの実と同じような黒紫に熟します。 写真はいずれも2011/01/09猪之子 |
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オオイタビ
常緑つる性木本。 イタビカズラと同属でよく似ています。千葉県以南の本州・四国・九州・沖縄に分布していますが,広島県には自生していないようです。今回はサファ福山の駐車場内で見つけましたが植えられたものでしょう。 イタビカズラとの違いをまとめておきます。 イタビカズラの葉は先が尖っており,側脈が5〜8対,裏面に毛はありません。 オオイタビの葉は先が丸く,側脈は4対,裏面の脈上に短毛が生えていることが多い。 果のうの大きさはイタビカズラが直径約1cmなのに対してオオイタビでは3cmを超えます。 写真はいずれも2022/11/12山北 |
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