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ヤブニッケイ   
クスノキ科

高さ20m,直径50cmになる常緑高木。

福島県以南の本州から沖縄までの山地に生えます。広島県では島嶼部,沿岸部を中心に生えています。

瀬戸町では,各所の山の中でポツポツと見られますが,あまり大きな木は確認していません。

葉は互生。長さ7〜10cm,幅2〜5cmの長楕円形で3本の葉脈が目立ちます。2本の支脈は葉の先まで達せず,肩のあたりで消失します。表面は光沢があり,裏面は灰白色で,毛はありません。葉をもむといい香りがします。

シナモンとして流通するニッケイ(肉桂)は,本種とよく似ていますが,支脈が葉の先端近くまで達し,裏面に伏毛が残っているようです。また,本来鹿児島県の徳之島以南にしか自生していませんので,瀬戸町に生えているとしたら植えられたものです。

花は6月,淡黄緑色の小さな花が散形状に数個ずつつきます。
果実は液果。長さ1.5cmほどの球形〜楕円形,10〜11月に黒く熟します。

写真いずれも2012/01/29彦山