ヤ マ ブ キ
高さ1〜2mの落葉低木。 北海道南部から九州の山地の谷川沿いなど湿った所に生えます。 上の写真のように斜面から垂れ下がるように生えていることが多いです。ただ,瀬戸町では,枠田のこの一カ所でしか確認できず,民家のすぐ真下で,それほど湿った所でもないので植えられたものでしょう。山野峡に行くと道沿いにたくさん咲いて,とても美しいです。 葉は互生,長さ4〜7cm,幅2〜4cmの倒卵形または長卵形で,先端は鋭く尖り,基部は円形またはややハート形です。 花は4〜5月。新しく出た短い側枝に直径3〜5cmの鮮黄色(いうわゆる山吹色)の花が1個ずつつきます。 太田道灌の「七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」という有名な歌は果実のできない八重咲きのヤマブキのことを歌っていますが,野生(一重咲き)のヤマブキはちゃんと果実ができます。長さ約4mmの広い楕円形で1〜5個集まってつき,9月頃熟します。 写真はいずれも2020/03/31枠田 |
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