ホウロクイチゴ
ややつる性の常緑低木で,枝は太く弓状に横に伸びます。 葉は互生,葉身は長さ8〜17cmと大きく,卵形または卵円形です。先端は丸く不揃いに浅く裂け,縁には鈍い鋸歯があります。質は厚く,葉脈は裏面に網目状に隆起しています。また,裏面や葉柄には淡褐色の軟毛が密生し,小さな刺があります。茎や枝にも軟毛が密生し,針状の刺がまばらに生えています。 花期は4〜6月で,葉腋に直径3cmほどの白い花が1〜数個つきます。果実は直径約2cmの球形(いわゆる木苺状)で5〜8月に橙色に熟します。 和名の「ホウロク」とはゴマや茶をいるために用いる平たい土器(炮烙)のことだそうで,果実を花床からはずして逆さにした形がそれに似ているところから来ているそうです。 沿岸部の山地の林縁に生えます。 写真はいずれも2021/04/30彦山中腹 |
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