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カワモズクの仲間
    
                             

紅藻類

「モズク」と言えば海藻ですね。沖縄あたりのきれいな海に多いようですが,カワモズクは淡水の中で育つ「モズク」に似た生き物で,きれいな湧き水のあるところに育ちます。

紅藻類(こうそうるい)に分類されますが,紅藻類とは赤い光合成色素「フィコエリトリン」を持つ藻類で,海苔巻きに使うノリの仲間が代表です。他には海藻サラダに混じっている赤い色をしたムカデノリなどがわかりやすいと思いますが,もちろんモズクも
含まれます。

この紅藻類で淡水中で生育するものは少なく,カワモズクの仲間は日本に20種
ほどしかないそうです。そしてそれらがすべて環境省の絶滅危惧種にあげられているそうです。きれいなわき水がわく環境が減っているということでしょうね。

残念ながら種名まではとてもわかりませんが,瀬戸町内にこんな稀少な生物が現存することはとても誇らしいことです。大事にしたいですね。

写真はいずれも2012/03/20枠田