夏緑性の多年生シダ。 上の写真のような若芽が全国で食用にされ,山草の王者とも呼ばれます。 成長すると下のような大きな羽状複葉を広げます。 葉柄だけでも1mを超えることがあり,そこに長さ,幅ともに1mになる葉身がつきます。 胞子嚢群は葉の縁に沿って着きますが気づかれることは少ないようです。 地下茎が直径1cmほどもあり,デンプンを蓄えているため,これから精製したデンプンでワラビ餅が作られたようです。しかしこのデンプンを取り出すのはとても大変なようで,現在ではサツマイモのデンプンから作られることが多いそうです。 私が育った1960年代,春のワラビ採りは小学生の貴重な小遣い稼ぎでした。春休みの後半頃になると山に入ってワラビを採り,売りに行ったものです。 半日かけて採ったものが50円〜100円ぐらいでは買ってもらえたと思います。 写真はいずれも2012/06/23彦山 |
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