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ウ ラ ジ ロ    

ウラジロ科
  常緑性の中型のシダ。
高さは数mになることもあるそうですが,多くは2m以内のようです。瀬戸町内に生えるシダの中では,最も大型です。葉は羽状複葉で,長さ50〜100cm幅20〜30cmになります。葉の裏が白いことが名前の由来です。
本州から沖縄まで分布しており、瀬戸町内では,山に入ればどこにでも生えています。
正月のしめ飾りに使われるので誰でも一度は眼にしたことがあると思いますが,名前は知っていましたか。
なぜ,しめ飾りに使われるかというと,葉が細かく裂けた小羽片が裏から見るとたくさんの米粒のようなので,「今年もたくさん米が実りますように」と祈願しているのだそうです(父から教わりました)。 一緒に,ダイダイを飾るのは,「その家が代々繁栄しますように」という意味だそうです。さらに、私の故郷(熊本県)では,ユズリハの葉も飾るのですが、これは,新しい葉が出た後に,古い葉が一斉に落ちるので,家がつながるという意味があるとも聞きました。古くからの風習には何かしらの意味があるもので,昔は親から子へ伝えていたものですが,今では風習もその意味も伝わらなくなりました。寂しいですね。
写真は上2013/01/02福井八幡
中2008/05/06、下2008/09/27志田原