トップページへ

 瀬戸町の菌類へ

ヌメリイグチ        

イグチ科

傘は径5〜15cm,表面は粘性に富み,暗赤褐色〜黄褐色。落ち葉などがよくくっついています。裏面はイグチ科の特徴である管孔を持ち,レモン黄色〜帯褐黄色。管孔は小さい。肉は白〜淡レモン色。傘の皮が容易にはがれるのも特徴の一つです。

柄は上部につばを持ち,表面は白〜淡黄色の地に細粒点が密にあります。

夏〜秋,マツ属またはトウヒ属林内の地上に群生します。日本全国のマツ林に最も普通に見られる種類ですが,マツが減った瀬戸町では,多くはありません。今回は彦山に残るマツの木の下で見つけました。

イグチ科のキノコは毒を持つものが少なく,傘の裏がヒダではなく管孔ということで見分けやすいため各地で食用にされています。本種はその代表ですが,イグチ科の中にも有毒種が見つかっており,安心はできません。これは絶対大丈夫と見分けられるまではむやみに食べない方が無難だと思います。




写真はいずれも2020/11/09彦山