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キクバナイグチ      

イグチ科

傘の径は5〜10cm,柄の高さは7〜10cm。
傘は綿毛状鱗片に被われ,通常濃いワイン色です。傘が開くにつれて次第に亀裂が多数でき,全体として一見菊の花のような感じになります。
鱗片は古くなるにつれ,前端から赤みを失い,淡灰褐色〜暗褐色になっていきます。
若いうちは,傘の下面および柄の上部も傘の表面と同じ被膜で被われていますが,傘が開くにつれて皮膜が破れ,傘の縁に垂れ下がります。
肉は厚く,淡黄〜黄白色ですが,空気に触れると,とたんに淡青色に変わります。イグチの仲間ですので,傘の下面はひだではなく小さな穴の空いた黄色のスポンジ状になっていますが,この部分も傷つくとすぐに青色に変わります。
柄は全体に同じ太さ,または基部でやや太くなり,硬くて折れやすく仲間でつまっています。

夏〜秋,林内の地上または樹木の根際の樹皮上に生えます。今回はコナラを主体とする雑木林の林縁で見つけました。

若い時は食用になるようです。

写真はいずれも2020/09/05小立