中国大陸や朝鮮半島,台湾を原産とする外来種です。 外観はマシジミとほぼ同じで見極めは難しいです。 食用として輸入されたものが何らかの形で生きたまま河川や水路に放流され,定着したと考えられています。 1987年岡山県倉敷市で初めて確認され,その後急速に生息範囲を広げているそうです。マシジミは卵形成の際,卵の中の核をすべて放出してしまうそうです。一方,タイワンシジミの精子は減数分裂せずにできるため,2nの遺伝子をもちます。そのため,受精してできる子シジミの遺伝子は完全にタイワンシジミのものになるそうです。このようにして,急速に日本各地に広がっていっているようです。 2段目の写真はいずれもタイワンシジミの可能性大です。3段目左個体のように殻の内面のほとんどが白でかみ合わせの部分が紺色になっているのは明らかにタイワンシジミですが,右の個体のように内面全体が紺色になるものもあるとのことです。 2012年にマシジミのページを作っていますが,それは右の個体に近く,殻の内面全体が紺色でした(すでにこの時瀬戸町のシジミはタイワンシジミばかりだったかもしれません。本当のマシジミでは内面の外縁が紺色で中央部は白っぽくなるようです。 つまり,瀬戸町には本来のマシジミはいないのかもしれません。 写真はいずれも2023/08/26 山北水路 |
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タイワンシジミ