体長30〜41mm。 背面は緑色または金緑色で前胸背と上翅に胴紫色の太い縦すじが入ります。 腹面も金緑色で腹部と胸部の中央部は金赤色を呈します。 とても美しい甲虫で,奈良の法隆寺所蔵の「玉虫厨子(たまむしのずし)」という工芸品に,この虫の翅が装飾に用いられていることは有名ですね。また,「玉虫色の決着」という言葉はとり方によっていろんな解釈ができる決着ということで,あまり良いことに使われませんが,それはこの虫が見る角度によって違う色に見えるところからきていると思われます。 幼虫はサクラ,エノキ,ケヤキ,カシなどの衰弱木の材部を食べるそうです。成虫は高い梢付近を飛ぶことが多く,生きた個体を採集する機会は多くありません。今回も鳥にでも食べられたのでしょうか,体の一部が落ちているのを拾いました。本州〜屋久島に分布し,広島県では主に南部で記録されています。 写真はいずれも2021/08/06猪之子 |
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ヤマトタマムシ(タマムシ)