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キンバネチビトリバ        

トリバガ科
前翅長6mm。
体・翅とも橙黄色または橙褐色。
前翅は中央で2つに,後翅は3つに分かれており,翅がまるで鳥の風切り羽のように見えるので「トリバ」なのでしょう。
自宅の庭に面した網戸にとまっていました。
幼虫はカタバミの葉や果実を食べるということですが,我が家の周辺にはカタバミ,オッタチカタバミ,ムラサキカタバミなどが,たくさん生えており,そこで育った可能性があります。
本州・九州・対馬に分布し,平地山地に生息しているとされていますが,広島県での報告はごく少数で,福山市ではこれが初記録ではないかと思われます。


写真はいずれも2020/05/06高浦
    

前翅長7〜8mm。
形態から言ってトリバガの仲間であることは間違いないと思います。手持ちの図鑑には当てはまる種が見当たらず,ネットで探したところ,翅の形,腹部に黒点があることなどからトキンソウトリバが最有力だと思われました。
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食草となるトキンソウは瀬戸町内には多数あります。


今回は,自宅庭で飛んでいるのを見つけました。

写真はいずれも2023/10/19高浦
 

トキンソウトリバ

トリバガ科

シラホシトリバ

トリバガ科
前翅長5〜6mm。
体・翅とも橙黄褐色でところどころに白鱗が混じり,これが名前の由来になっていると思われます。
食草はノブドウやエビヅルなどで,今回はノブドウの葉にとまっているのを見つけました。
成虫は5〜10月に出現します。
本州・九州・対馬に分布していますが,広島県では庄原市・福山市・呉市からしか報告されていません。

写真は2021/09/01
西グラウンド
姿を見て,すぐにトリバガの仲間だとわかりましたが,私が持っている図鑑には一致する種が見つからず,ネット上で探してようやく見つけました。
採集しそこなったので正確な大きさがわかりませんがキンバネチビトリバよりやや大きく,前翅長が約1cm程度だったと思います。
体色は全体に褐色です。体の側部に伸びる後翅にラッパ状のひだついていますが,この形が他のトリバガの仲間とは明らかに違っています。
成虫は写真のように花の蜜を吸うようですが,幼虫がブドウの害虫だそうです。ブドウ栽培の盛んな瀬戸町としてはやっかいな虫と言えるでしょう。
本州・四国・九州・対馬に分布しているようですが,広島県での記録はこれが初だと思われます。

写真はいずれも2020/08/23志田原    
トリバガ科

ブドウオオトリバ        

前翅長6〜7mm。
体・翅とも黒褐色。
前翅は基部から2/3付近で分かれ,外縁近くに白線があります。
この個体も上と同様に自宅の庭に面した網戸にとまっていました。
図鑑によれば,幼虫はブドウ,エビヅル,ノブオドウなどを食べ,成虫の出現時期は6〜8月だそうです。今回の確認は4月4日なので,時期がだいぶ合いません。別種の可能性も高いのですが,ネット上の写真ではブドウトリバが最も近いと思いました。
本州・四国・九州・対馬に分布し,平地山地に生息しているとされていますが,広島県では庄原市と広島市での記録がありますが,福山市ではこれが初記録かもしれません。


写真はいずれも2020/05/06高浦
    
トリバガ科

ブドウトリバ