体長雄36〜71mm,雌24〜30mm。 体は黒褐色〜暗赤褐色で特に雄の上翅は赤みが強くなります。 クワガタといえば,雄の独特の大鰓(大あご)が目立つのですが,本種の雄では写真のように長く突き出て内側に湾曲し,その内側にギザギザの歯がついているのが特徴です。しかし,この大鰓の形は体の大きさによって変わります。小さいものでは,湾曲せず内側に歯のついたハサミのような形になり,さらに小さくなると内側の歯さえほとんどなくなります。 雌はこの長い大鰓が発達せず,他種の雌との区別が難しいのですが,下の写真のように赤みが強く,体が丸っこい傾向があります。 幼虫は広葉樹の朽木の根部や地中の倒木の中で育ち,成虫は6〜9月に出現しクヌギ,ナラ,柳などの広葉樹の樹液に集まります。今回はアラカシの樹液が出ているところで見つけました。 北海道・本州・四国・九州に分布し,広島県でも全域に生息しています。 写真は2021/06/29小立 |
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ノコギリクワガタ