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コミズムシ                    

ミズムシ科

体長5.5〜6.5mm。

淡青黄色に黒褐色の条斑(すじ)がありますが,すじが細いため明るく見えます。

水の中にすむカメムシの仲間ですが,他のグループとは違って他の昆虫や魚類を襲って食べるようなことはなく,泥の上の微生物や藻類の汁を吸って生きるようです。田んぼの水の中に生息しています。

北海道・本州・四国・九州に分布しますが,広島県では主に西部からしか報告がありません。福山市では初記録かもしれません,


写真はいずれも2019/07/12高浦

体長3〜3.5mm。
体は青みがかった暗褐色で前翅には黒色の不規則なすじがあります(肉眼ではほとんど真っ黒にしか見えません)。下の写真は幼虫ですが,腹部背面に円形の模様が見えます。

今回は,田んぼの泥をすくった中に混じっていました。上2種と同じように,水中に生える藻類などを食べているそうです。

本州・四国・九州に分布し,広島県ではおそらく広い範囲に生息していると思われますが,あまり調査されていないと思われ,記録は多くありません。各地から水田が減少していく中,人に知られないまま,いつの間にか姿を消していくのでしょう。


写真はいずれも2020/07/18猪之子
      

クロチビミズムシ          

ミズムシ科

ハラグロコミズムシ        

ミズムシ科

体長5〜6mm。

コミズムシとよく似ていますが,黒色条斑(すじ)がよく発達し,背中が黒っぽく見えます。下の写真では,前胸背で明らかに黒いすじが白い部分より広く,上のコミズムシとは違うのがよくわかります。

生息しているのはコミズムシと同じく田んぼの水の中です。

北海道・本州・九州に分布しますが,広島県では主に西部からしか報告がありません。田んぼの水の中を調べる人が少ないのかもしれません。福山市では初記録の可能性があります。



写真はいずれも2019/06/29高浦