クロスジフユエダシャク   

前翅長13〜17mm。
雌体長11〜12mm。
写真の下側で翅を持っているのが雄で,上側で翅を持たないのが雌です。雄の上翅では外横線が一直線で,そこから外縁までは色が暗色になります。
今回はたまたま樹皮についているコケを観察中に交尾しているペアを見つけました。
この仲間は天敵が少ない冬に繁殖しますが,成虫は餌を食べず,繁殖にすべてのエネルギーを注ぎます。そのために雌は翅を捨てて,樹上で性フェロモンを出して,雄が飛んでくるのを待つことにしたのでしょう。カイコガやミノガと一緒ですね。北海道・本州に分布しています。広島県では広い範囲に生息していますが,確認記録は多くありません。成虫の出現時期が11〜12月で,昆虫採集の時期ではないからでしょう。


写真はいずれも
2023/12/09小立
    
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シャクガ科