クロマダラソテツシジミ
小型です。 写真の個体は雄のようです。翅の裏が淡褐色で,外半部に白いすじを伴う褐色の斑列があります。後翅には3つの黒点が目立ち,肛角部付近に黒斑を囲む赤斑があります。また,細長い尾状突起を持つことも特徴です。表を確認することはできませんでしたが,雄では青紫色をしているようです。 本種は本来南方系の種で沖縄島で初確認されたのが1992年だそうです。温暖化の影響でしょうか,近年では九州に定着し,さらに北へと分布域を拡げつつあるようです。広島県内でも少数の確認記録がありますが,すべて県西部の記録で,福山市ではこれが初記録の可能性が高いです。市内で繁殖しているかは分かりませんが,食草となるソテツは市内の学校や寺院によく植えられており,可能性は高いと思われます。今後注意して見ていきたいと思います。 写真は2024/09/20高浦 |