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 クロコノマチョウ         

タテハチョウ科

中型。

1段目の写真は5月ですので春型(雌雄不明),中は10月ですので秋型(♀)だと思います。色は全然違いますが形は同じです。また,どちらにも羽の外縁に沿って小さい眼状紋があります。

「クロ」の名は,表が濃褐色をしているためのようですが,普通に待っていてもなかなか翅を広げてくれません。

3段目の写真は4月に見つけて表を見るために捕獲したものです。おそらく成虫越冬した雌です。雄では目玉が少し小さく,全体がもっと濃い黒のようです。

4段目は幼虫です。食草は,イネ科のススキ,ジュズダマ,ヨシなどだそうですが,この時はヒメジソの葉の上にいました。不思議に思い家に持ち帰り,イネ科のチガヤも入れてみたところ,チガヤの方を食べました。たまたま移動中だったのでしょう。成虫は柿などの腐った果実にも来るようです。

関東南部から奄美群島まで分布しており,広島県でも全域に生息していますが,活動時間帯が夕方のため比較的見つけにくい種です。ただ春先は繁殖期だからでしょうか,比較適明るい場所,時間帯で見つけることができました。

写真は
1段目2019/05/30一番組
2段目2019/10/28毘治屋
3段目2020/04/30枠田
4段目2023/10/09一番組