イチモンジセセリ
小型。表の地色は茶褐色,裏は黄褐色で,表裏ともに白色の斑紋があります。 後翅の裏の白斑は4つがほぼ一列に並んでいます。 北海道から沖縄まで広く分布し,平地〜丘陵地の水田で発生します。 広島県でも全域で見られます。年3〜4回発生し,8月下旬〜9月中旬に発生する世代は集団で移動する現象が見られるそうです。 瀬戸町でも全域で見られます。訪花性が強く,花壇などでもよく見ます。 幼虫の食草はイネをはじめとするイネ科植物です。 写真はいずれも2012/06/10昆治屋 |
|
本種は,後翅の裏面に黒縁のある白斑をもつことで類似種と見分けることができます。 東北南部の低山地から四国・九州に分布し,広島県ではほぼ全域に生息しています。 食草はススキなどのイネ科植物で成虫はオカトラノオやヒメジョオンなどの蜜を吸います。 写真は2020/07/12一番組 |
キマダラセセリ
コチャバネセセリ
オオチャバネセセリ
表の地色は黒色,中室と外中央に帯状の黄斑があります。上記の種と明らかに違うのは,白斑がまったくないことです。 北海道南部から鹿児島県の島嶼部まで分布しており,平地〜低山地の樹林およびその周囲の草地などに生息しています。 広島県では沿岸部から中国山地まで分布していますが,個体数はあまり多くないそうです。 食草はアズマネザサ,マダケ,クマザサ,ススキ,エノコログサなどのイネ科植物で,成虫はヒメジョオンやヒヨドリバナの蜜を吸います。 写真はいずれも,2014/09/23一番組 |
|
前の2種とよく似ていますが、翅の裏の筋(翅脈)がはっきりしていて、違うなという感じを受けます。後翅の裏の黄白斑の列で他種と識別できるそうです。 北海道から九州まで分布し,平地〜山地の竹類、笹類の生える場所に生息しています。 広島県でも全域で見られ、セセリチョウの仲間では最も多く見られるようです。 食草はクマイザサやチュウゴクザサだそうですが、メダケ、マダケ、ススキも食べるとのことですから、瀬戸町ではこれらを主に利用していると思われます。成虫はノアザミ、ウツボグサ、ヒヨドリバナなどの草本からクリ、リョウブなどの木本の花にまで多く集まります。 写真はいずれも2014/07/26一番組 |
|
イチモンジセセリととてもよく似ています。見分けるポイントは後翅の裏の白斑が4〜5ジグザクに並んでいるところと前翅の表の白斑がイチモンジセセリより大きく,明瞭な点です。 北海道から九州まで分布し,平地〜山地の笹原や樹林周囲の草地に生息しています。 広島県でも全域で見られますが,個体数はあまり多くはないようです。6月〜8月にかけて2回発生します。 瀬戸町では高浦のクワイ畑と一番組の道ばたで見かけました。成虫はアザミ類やウツボグサなどの各種の花を訪れ,幼虫はネザサ,ススキなどのイネ科植物を食草としているそうです。 写真は上2012/09/23一番組 下2012/08/13高浦 |
|