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ヒメアカタテハ        

タテハチョウ科
中型。表は黒色で,赤〜橙赤色が一部または全体に広がり,前翅の頂部付近に白斑があります。裏の後翅淡褐色で地色に淡色の線が入る特徴的な模様が見えます。
北海道から沖縄まで分布しており,平地や山地の明るい草地で見られます。
広島県では沿岸部から中国山地まで分布していますが,寒冷地には少ないようです。
開けた所を好むようで瀬戸町でも見つけやすいチョウです。
6月から11月頃まで2〜3回発生すると考えられています。
成虫はノアザミ,ヒメジョオン,ウツギなどの花を訪れ,幼虫はキク科のハハコグサヨモギなどとイラクサ科のカラムシやヤブマオを食べます。

写真はいずれも2012/10/28志田原
    
上のヒメアカタテハに大きさも表の模様も,とてもよく似ています。見分けるホイントはヒメアカタテハでは後翅全体に赤色部が広がっているのに対して,本種では後翅の外縁だけが赤くなっているところです。
裏面は本種の方が色合いが暗いのですが,今回撮影できていません。
分布域もほとんど同じです。
幼虫の食草はイラクサ科です。
よく似た2種ですが,ヒメアカタテハはほとんどが幼虫で越冬するのに対して,アカタテハは成虫で越冬します。そのため,冬から早春の間に見かけたらほとんどがアカタテハだと思っていいと思います。
写真はいずれも2023/10/22彦山
 
タテハチョウ科

アカタテハ