タイリクバラタナゴ
体長5〜8cm。体は薄く平べったい。産卵期(春〜夏)の雄はとても美しく(婚姻色といいます)、「バラ (薔薇)」の名がつけられました。雌は地味でフナのようです。 タイリクとは大陸の意味で、中国大陸からソウギョの種苗に混じって日本へ移入されたそうです。 本来、日本にはニホンバラタナゴが生息していたのですが、本種が分布を広げて、交雑してしまい、雑種となり,純粋なニホンバラタナゴにはほとんど出会えなくなってしまいました。両種は、タイリクバラタナゴの腹びれの前縁が乳白色なのに、ニホンバラタナゴでは、色がついていないことで区別できます。 タナゴの仲間は、淡水産の二枚貝のエラの部分に、雌が産卵管をのばして卵を産み付けるという変わった習性を持っています。瀬戸町の川でも、ドブガイとイシガイを確認していますので、これらに産卵しているのだと思います。 写真は 上2011/6/29瀬戸川(高浦) 下2011/7/21飼育個体 |
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