カモの仲間
マガモ 全長59cm。 雄の顔は緑色で光沢があり、光のあたり方ではよく光り美しい。雌は地味な色をしています。 冬鳥として渡来します。 瀬戸町内では瀬尾川、河手川、枠田池などでよく観察できます。 夏に本種に似たカモを見たら、アオクビアヒルかアイガモでしょう。 この属は淡水ガモの仲間で、脚が胴体の中央部について歩きやすいのが特徴です。逆立ちして餌をとることはありますが、潜ることはありません。 写真は2008/12/23瀬戸川(山北) |
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ハシビロガモ 全長50cm。 マガモと同属で、色合いも似ていますが、くちばしがへらのように広がっています。色が派手な雄では、くちばしの色が黒く胸のところの白が目立します。地味な雌はマガモの雌と色あいはそっくりです。 冬鳥です。 瀬戸町では瀬戸川に多いですが、枠田池でも見かけます。 写真は2010/12/19瀬戸川(元枝) |
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カルガモ 全長60.5cm。 マガモと同属ですが、雄も雌も同じ地味な色をしています。マガモの雌との見分け方は、くちばしの色(本種は根元は黒だが、先端は黄色い、マガモの雌は全体に橙色)と三列風切り羽の白が目立つところです。 留鳥で、瀬戸川でも営巣し雛をかえします。夏にカモを見たら、まず本種です。 写真は2009/03/20瀬戸川(元枝) |
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コガモ 全長37.5cm。 マガモと同属ですが、瀬戸町で見られるカモの仲間ではもっとも小さく、見分けやすい種です。 雄では、目の周りが緑色をしていて腰の両側に淡黄色の三角形斑がよく目だちます。雌はこれも地味です。 冬鳥で瀬戸川や河手川で普通に見られます。 写真は2011/02/11瀬戸川(元枝) |
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ヨシガモ 全長48cm。 大きさはマガモよりやや小さく,下のオカヨシガモとほぼ同じくらいです。雄の後頭の羽毛が伸びてナポレオンの帽子のようになっています。目の周囲から後ろにかけて緑色の羽毛が日に照らされて光って美しいです。また,体は灰色,三列風切りが長くて,鎌のような形に垂れています。雌はオカヨシガモのメスとそっくりっですが,くちばしがオカヨシガモのように橙色になりません。今回は瀬戸川で雄1羽のみ確認しました。冬鳥ですが,飛来はあまり多くないようです。 写真は2021/02/11瀬戸川(山北) |
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オカヨシガモ 全長50cm。 マガモと同属ですが、雄も色が地味で、頭部が褐色で体は灰黒色。おしりの部分(尾筒といいます)が黒いのが特徴です(写真手前)。雌は雄の色をやや明るくした感じですが、尾筒は黒くありません。 冬鳥です。瀬戸町では瀬戸川でしか見たことがありません。 写真は2010/01/09瀬戸川(元枝) |
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ヒドリガモ 全長48.5cm。 マガモと同属ですが、首が短く、ややずんぐりした感じです。 雄(右)では頭部が茶褐色ですが、額から頭頂にかけて黄白色でよく目立ちます。草の実などを食べますが、よく陸上にあがって食べているのを見かけます。 冬鳥です。瀬戸川に多いですが、各所の池にもいます。雄がピューイ、ピューイという感じによく鳴きます。 写真は2010/12/04毘治屋 |
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シマアジ 全長38cm。 コガモとほぼ同じ大きさで、マガモと同属です。写真は雄ですが、明瞭な白い眉斑(目の上の線)がよく目立ちます。 春と秋に渡りの途中に日本に立ち寄る旅鳥です。比較的珍しい鳥で私もこの写真を撮った時に初めて見ました。このときも一羽のみで、迷ってきたのではないかと思います。 毎年寄ってくれればいいのですが。 写真は2009/05/06瀬戸川(元枝) |
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キンクロハジロ 全長40cm。 写真は雄ですが、全体黒紫色で脇腹のところの純白がよく目立ちます。また、頭の後ろに垂れ下がった冠羽があるのも特徴です。雌は全体が黒褐色で脇腹が白くありません。 冬鳥です。瀬戸町では枠田池でのみ観察しました 写真は2011/1/23枠田池 |
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スズガモ 全長45cm。 頭がと胸が黒色でキンクロハジロとよく似ていますが,こちらには頭の後ろの冠羽がありません。また,背中の羽の色が黒紫色ではなくて,白地に細かい波状紋があって灰色に見えます。 冬鳥として全国に多数飛来しますが,瀬戸町では珍しく,今回瀬戸川(山北)で1羽だけ確認しました。 写真は2021/03/26瀬戸川(山北) |
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ホシハジロ 全長45cm。 写真は雄で頭部とくびは赤褐色、胸は黒く、体は灰色です。 冬鳥で、枠田池と毘治屋の池で確認しています。警戒心が強く、なかなか近寄らせてくれないので、写真がとりにくかったです。 本種と上記のキンクロハジロは淡水ガモ類に対して海ガモ類と呼ばれ、脚のついている位置が体の後ろで、よく水に潜って餌をとります。そのかわり陸上を歩くことが苦手です 写真は2010/02/26枠田池 |