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トサカゴケ                            

ウロコゴケ科

落葉樹の朽木上などに普通に見られるということですが,今回はヒノキ林の林縁の地面に生えていました。

茎は這うように生え,長さ1〜2cmで分岐はあまりしません。

仮根が腹葉の基部から出ることが特徴の一つになっているようですが,今回見つけたものには仮根はほとんど見られませんでした。

葉は重なってつき,広く開出します。形は長方形に近いのですが,さまざまな形があります。葉の外側には2本の歯がありますが,上部の葉には歯がなくなることもあります。

葉の細胞は30〜50μmで,トリゴンは小さく,表面は平滑です。油体は1細胞に4〜5個で円形または楕円形です。

腹葉の幅は茎とほぼ同じで2/3まで2裂し,裂片は披針形です。

北海道から九州まで分布しています。

写真は
1,2段目2023/01/28奥江
3,4段目は自宅顕微鏡で撮影