低山地の樹幹や岩上などに着生します。 今回は民家の庭に植えられたカイヅカイブキの幹に生えているのを見つけました。離れてみると黒いしみのような感じです。 茎は長さ1〜2cm。不規則に羽状に分岐しています。 葉の背片(3段目)は重なり卵形、全縁、円頭。腹片(4段目)は茎に接し、球形でせばまった口部をもち頭蓋骨のような形です。 腹葉の幅は茎の約2倍でくさび1/3まで2つに裂けます 静岡県以南の本州から沖縄まで分布しています。 写真は1,2段目2022/01/17志田原 |
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枯れ木の上についていました。ため池からの排水溝にたれさがっていた木の上ですから通常は湿り気がある所でしょうが,今年は雨不足でこの溝にほとんど水は来ていないと思われます。 上のクロヤスデゴケとよく似ていますが,乾いた時の様子(それぞれ1段目)が少し違いますね。 腹面を実体顕微鏡で観察すると,腹片の形も少し違いました。図鑑には「帽状〜鐘状」と表現してありましたがどうですかね?。 背片および腹葉の形はほぼ同じで見分けはつきません。細胞の大きさや形もほとんど同じです。 ヤスデゴケ科の中では,ブナ帯以下(広島県では標高約800m以下)の樹幹や岩上に最もふつうの種のようです。 写真は1,2段目2023/12/05猪之子 |
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