イワイトゴケ
ため池の排水溝のコンクリート壁にヒロハツヤゴケと並んで生えていました。乾いた状態は緑色の細い糸状ですが,水を吸うと葉が茎に放射状についていることが分かりました。 顕微鏡で葉を観察すると卵形の基部からやや急に細い舌形に伸びています。 長さは1mm弱で,中肋は透明で葉の中央あたりまで伸びています。 葉身細胞は方形〜六角形でやや横に長く,10〜12μmほどでした。 表面には数個のパピラが観察されました。 下のイワイトゴケモドキととてもよく似ているので,自信はありませんが,若干葉の形が違いますし,葉のつき方が下のコケではやや羽状についているようなので,おそらく別種ではあると思います。 写真は1,2段目2023/12/04猪之子 他は自宅にて撮影 |
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樹皮上にマット状上に生えていました。 見つけた時は雨が上がって間もない時間帯だったので葉が開いていた(2段目)のですが,乾燥した状態(3段目)では葉が茎につき,太さは0.2mmほどでした。 枝葉の長さは約0.5mm,最も広い部分の幅は0.2mmでした。 中肋はほぼ中央で終わっていました。 葉身細胞は丸みのある六角形で長さは約12μmほどでした。細胞には4〜6このパピラがあることが確認できます。 葉の形,葉身細胞の様子は上のイワイトゴケにとてもよく似ています。 胞子の大きさがイワイトゴケより小さいようですが,今回は凾ェついておらず測ることができませんでした。 写真は1〜2段目2023/02/23奥江 他は自宅にて撮影 |
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イワイトゴケモドキ