トップページへ

コケ・シダ一覧へ 

アオシノブゴケ                           

蘚類   シノブゴケ科

木の根元に生えていました。
茎は2回羽状に分岐します。この仲間は茎に毛葉(4段目左)もつものが多い(2段目)です。

茎葉は卵形で,長さ約1.5mmと図鑑には書いてあるのですが,この個体では1mmに達していませんでした。中肋は葉の3/4くらいまで達していました。

枝葉は長さ0.3mmで卵形。葉先の細胞には2〜4個の乳頭(パピラ)があります。葉身細胞の乳頭は先がいくつかに分かれており,「金平糖状」と図鑑には書いてありました。

北海道〜沖縄に分布しています。朽木にも生えるようです。

写真は1,2段目2024/01/22彦山
    
   

上のアオシノブゴケとほぼ同じ所で見つけましたが,こちらは地上に生えていました。こちらがやや大きい感じがして,別種かもしれないと思って,両方採集して帰りました。

顕微鏡で茎葉を見ると,アオシノブゴケに比べて2倍ほど大きかったです。また,中肋が葉先まで達しており,葉の先端は長い糸状の透明尖になって入ました。葉身細胞は不規則な四角形〜六角形で先が2〜4に分かれた乳頭(パピラ)があります。

枝葉は卵形で先は鋭いですが,透明尖はなく,葉先の細胞には先が2〜3個の乳頭があります。葉身細胞には茎葉と同じような乳頭があります。

分布は北海道〜沖縄で,山地の日陰の岩上や地上に群落を作ります。

写真は1段目
2024/01/22彦山
    
   

トヤマシノブゴケ                           

蘚類   シノブゴケ科