池や沼、川岸などに生える1.5〜3mの多年草。 瀬戸町では枠田池近くで確認しました。 もちろん芦田川の「葦」はこの植物のことです。アシは「悪し」に通じるので「良し」に しようとヨシという呼び名になったと聞きます。「福山市吉津町」はヨシが生えていた入り江という意味のようです。 茎は太くて堅く、節間は長い。葉は互生で長さ20〜50cm、幅2〜4cmの線形で先が垂れます。花序は長さ15〜40cmの大型の円錐状で淡紫色を帯びた小穂を密につけます。小穂は長さ1.2〜1.7cmです。 花期8〜10月 写真2010/10/23枠田 |
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川岸の砂地や谷川のふちなどに群生する高さ1.5〜2mの多年草。 瀬戸町では枠田池の横で、ヨシと一緒に生えているのを確認しました。また、山北では休耕田一面にはびこっているのを確認しています。 ヨシと似ていますが、地表に這う長い匐枝を出し、茎の節に白い開出毛があるので見分けられます。また、匐枝の節には白い長毛が密生しているのも特徴です。 花序は25〜35cmで前種に比べるとバサバサッと荒い感じがします。 花期8〜10月 写真はいずれも2010/10/23枠田 |
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前2種は節が見えませんが、本種では節が見えてそこが白くなっています。 |
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匐枝には長い白い毛がはっきりとわかります。 |
ツルヨシ
川岸や海岸の砂地に生える多年草。瀬戸町では、瀬戸川の山北のあたりから下流には、ずっとこれが生えています。 恥ずかしいことに、長い間こちらがヨシだと勘違いしていました。 セイタカヨシという別名があるように、ヨシより大型で2〜4mになります。葉が一番上まですべて斜上し、垂れ下がらないという違いがあります。花序は長さ30〜70cmとこちらが大きいですが、小穂は長さ5〜8mmとこちらが小さいです。また、冬になっても葉が枯れないようです。 花期8〜10月 写真は左2008/09/21、右2009/09/27 いずれも高浦 |
セイコノヨシ