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エノコログサの仲間  

イネ科  エノコログサ属

ネコジャラシとも呼ばれるこの仲間は姿のよく似たものが多いのですが、穂の色や形などで大方の見分けをつけます。

   エノコログサ
左の写真はただのエノコログサ。
芒(のぎ)のように見える毛は、芒ではなく、小穂(一つ一つの花、一粒の種になる)の下に生えた剛毛です。瀬戸町内では道端や川土手によく生えています。
葉の長さ5〜20cm、幅5〜17mm。
花序(穂)の長さ3〜6cm、幅約8mm。
剛毛の色が緑色 
小穂の長さ2mm。
花期6〜9月
写真2008/06/09高浦
  ムラサキエノコロ

エノコログサの一つの型で、剛毛が赤紫色に染まるもの。

花期8〜9月でエノコログサよりやや遅く穂がつきます。


写真2009/07/30彦山

キンエノコロ  
小穂の基部の剛毛が金色。日当たりの良い道端や畑、田のあぜなどに普通に生えます。一面生えた穂に夕日が当たった光景はとてもきれいです。
葉は幅が5〜8mmとエノコログサよりやや狭く、花序は長さ5〜15cmとエノコログサより長句なっています。小穂の長さ2.5〜3mm
花期8〜10月 
写真2009/10/.3猪之子  
アキノエノコログサ
エノコログサより穂がやや太く、長め(5〜10cm)。
先が垂れて、エノコログサのように直立するものはありません。
小穂の長さ3mmとやや大きめです。




写真2008/09/17毘治屋
   オオエノコログサ

高さが1〜1.2m、花序(穂)の長さも
10cmほどと大型で、直立。
栽培植物のアワとエノコログサの雑種と考えられています。
左の写真も畑の中に生えていたもので、付近でアワが栽培されていたのかもしれません。



写真2008/06/29猪之子
 
アフリカキンエノコロ

上記のキンエノコロより明らかに花序(穂)が長く(12〜21cm),色は淡いです。まず高浦の休耕田で見つけました。キンエノコロとは違うかもしれないと思ったのですが,生える場所によって姿が少し変わることはよくあるし,図鑑を見てもそれらしいものがなかったので確信は持てませんでした。しかし,小立の空き地で両種を同時に見つけて(下段写真:色が濃いのがキンエノコロ),「別種だ!」と確信しました。改めて図鑑で探して,帰化植物図鑑でやっと似た種にたどり着き,web上で同様な写真を見つけたのでアフリカキンエノコロとしました。

葯は紫色をしていました。

南アフリカ原産の一年生または二年生草本で,高さは1.5〜2mになります 。1960年代に沖縄に入ってきたと考えられています。おそらく広島県には近年になって入って来たのでしょう。このページを最初に作った2008年にはなかったと思います。

写真は上・中2021/09/04高浦
下2021/09/05小立