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コガネグモ                                         

コガネグモ科
 体長雌(写真)20〜30mm,雄5〜7mm。背甲は暗褐色で銀色の毛がたくさん生えています。腹部上面には黄色と褐色の幅広い横縞模様があります。網にはX字状の隠れ帯がよく目立ちます。

鹿児島県では,本種を用いた「クモ相撲」が有名です。雌同士を一本の棒(30〜40cm)の両端につかまらせ,中央に行くようにつついてやります。すると,中央で2匹が出会い,ケンカとなって一方が落ちます。残った方の勝ちです。
私の故郷の熊本県南部では子どもの遊びになっており,男子の多くが家の庭で飼っていました(ヤマコブと呼んでいました)が,鹿児島では大人も夢中になるようで,大会まで開かれていたようです。

写真はいずれも2020/05/06猪之子
 
このような遊びを通して,私たちは生き物のことを学んでいました。たとえば,クモが脱皮して大きくなること,クモ相撲で負けて脚が1本切れても脱皮すれば元に戻ること,卵は白い大きな袋の中に産むことなどです。カニを野外で見る機会も多かったのですが,カニの脚も同じように,とれても脱皮すればまた生えてきます。「脱皮ってすごい」と思っていました。